今回、私自身が「光コラボ詐欺」に引っかかりそうになった体験をご紹介します。
このページでは「光コラボ詐欺」とご紹介していますが、厳密には詐欺とは言えないかもしれません。ですが実際にこのような体験をしてみると自分自身の心情的には「これは詐欺でしょ」と感じる部分が非常に大きくあります。
また、このような詐欺まがいの営業に引っかかってしまった自分自身の知識と経験のなさを情けなく思う部分もありました。
今回は自分自身の知識を深める為と、私のような無駄な経験をする人が一人でも減るように願って記事を書いています。
夕方の6時頃に私の家の電話が鳴ったので、電話に出てみました。実は普段私の家にはほどんど電話が掛かってこないので、電話に出る前に営業の電話だと感じていました。
実際に電話に出てみると営業の男の人が「光回線の営業」で掛けてきた電話のように感じました。ですが話を聞いてみると「NTTのフレッツ光が来年の2月頃にサービスを終了するので、それに関連する連絡」だと言う事でした。
私はこの電話をNTTからの電話であると全くの勘違いをしてしまいました。その為に「光コラボ移行」への手続きをしてしまう事になりました。
実際には「光コラボ」と呼ばれる「フレッツ光と光電話」のサービスを統合する事で、現在の電話とインターネットの料金が安くなるという営業の電話だったのですが・・・。
「光コラボ詐欺」には色々な手口がありあますが、私が体験した手口は、NTTの関係者を語って「転用承諾番号取得」を取得させて「フレッツ光の解約」と「光コラボの新規契約」をさせるというものでした。
この手口の巧妙な所は、実際に手続きをさせるのが、NTTのホームページから手続きをさせる所です。NTTのホームページから手続きをするので、電話の相手がNTTの職員やNTTの関係者であると誤解をしてしまいます。
また、最初の説明では簡単な手続きだけでサービスの移行ができるという説明で、手続きをさせられますが、実際には非常に面倒な手続きが必要となります。
具体的にはパソコンやスマートフォンで下記のような情報の入力を求められます。
・住所
・電話番号
・名字、名前
・住所
・支払い方法(銀行振り込みの場合、銀行名と支店名)
・メールアドレス
・認証番号
上記の記入がNTTに登録している情報と間違いがなければ、「転用承諾番号取得」手続きが終了となります。
また、この手続きは「フレッツ光」の契約者が「光コラボ」のサービスへ移行する為の移行手続きとなるので、この後に「光コラボ」を扱う会社との契約手続きが必要となります。
私の場合は固定電話でのやり取りだったので、スマートフォンで手続きをしていました。その為に必要事項の入力に時間が掛かってしまったのと、入力事項のどこかに登録内容との間違いがあった事から手続きの完了まで至る事はありませんでした。
最終的には「今、時間がないので次の機会にお願いします。」という事で電話を切る事ができました。
また、手続きの途中で何か電話口の相手や契約手続きが怪しいと感じたので、インターネットなどで詳しく調べてみると『NTTを装った「転用承諾番号取得」手続きの詐欺』があるという事を知ったのでした。
私の場合には運よくスムーズに手続きが進まなかった事から、結果的に詐欺に引っかかる事なく電話を切る事ができました。
ですが、何事もなく「転用承諾番号取得」の手続きが終わっていたら、「光コラボ」のサービスの契約までしてしまっていた可能性が高いと言えるかもしれません。
また、詐欺をする方も、詐欺マニュアルらしきものが用意されているのでしょう。こちらに細かい事を考える時間を与える事なく「転用承諾番号取得」の手続きをさせるという手口になっています。
私の場合は最初に電話の相手がNTT関連のスタッフだと勘違いしていた事から、「転用承諾番号取得」の手続きを進めてしまいました。
とは言っても、相手はNTT関係者を装っているのですから、不用意に電話に出た場合には多くの人が私のような状態になってしまう事が考えられます。
フレッツ光とはNTT西日本とNTT東日本が扱うブロードバンドサービスの事です。光回線を使用する事からインターネットを介して大容量のデータのやり取りや動画などの大容量コンテンツを楽しむ事が可能になります。
「フレッツ光コラボレーション」の略「コラボ光」とも呼ばれる。フレッツ光の光回線をそのまま使用して「光コラボレーションの事業者」と呼ばれる別会社がそれぞれのサービスを提供するという仕組みのようです。
私自身も「フレッツ光コラボレーション」について調べてみましたが、NTTと「フレッツ光コラボレーション」との関係性をしっかりと理解する事はできませんでした。
「光コラボ詐欺」の基本的な手口として、NTTからの電話であると誤解させる事が常套手段となっています。もちろん「NTTの社員です。」とハッキリと言う事はありません。
ですが「NTTから委託された」や「NTTのサービスがお得になる」などNTTのサービスである事を強調して結果的に契約者に対し「NTTの会社(職員または関係会社)」 であると誤解させるような方法をとります。
また「料金がお安くなる」というセールストークを多用しますので、この点も注意が必要です。
私の場合には電話口で「来年2018年の2月でフレッツ光のサービスが終了する」と言われました。つまり「フレッツ光のサービスが終了するので手続きが必須である」と誤解させるような手口を使用されました。
詳しく調べてみると実際には、NTT西日本の「フレッツ・光プレミアム」がサービス終了し、「フレッツ 光ネクスト」に一本化されるという事でした。
しかしなから、このようなインターネットサービスの頻繁な変更は、私達消費者には非常に分かりにくく、このような状況を詐欺会社がうまく利用していると言うしかありません。
「光コラボに関する勧誘」は限りなくグレーなやり口であると言えるでしょう。詐欺会社の方は詐欺にならないギリギリの所をついてきているので、電話口の相手に対して誤解をさせるような言い回しで契約をさせようとします。
あくまで相手が勝手に誤解をしているという建前であるので、騙していないというスタンスなのでしょう。つまりギリギリの所で詐欺にはならないと言う事になります。
こういう会社と、やりとりをしないといけない消費者にとっては非常に歯がゆい状況ではあります。
【そもそも詐欺とは?】
詐欺(さぎ)とは、他人をだまして、金品を奪ったり損害を与えたりすること。光コラボの場合にはフレッツ光の時よりも料金が安くなる場合がある事から、損害を与えるには該当しないかもしれません。
「光コラボに関する勧誘」や「光コラボ詐欺」に引っかからない為には、電話を一回切る事が効果的です。
これらの電話では電話口で手続きを最後までしてしまおうという流れになっています。それは人間は一回考える時間を与えられると情報収集する事で自分の行動が本当に正しいのかを見直す事ができるからです。
つまり「光コラボに関する勧誘」や「光コラボ詐欺」をする側からすればお客さんを逃してしまう可能性が高くなります。
このような「光コラボに関する勧誘」や「光コラボ詐欺」の思惑に乗らない為にも一回電話を切ってから冷静に考える時間を持つ事が重要です。
最近では、インターネットの契約の営業や、「光コラボに関する勧誘」が非常に多くなっています。このような電話の相手をしたくないという人も中にはおられる事だと思います。
そのような場合には、電話に出た際に自分自身がインターネットや電話回線の契約者本人だと名乗らない事が重要です。
例えば「私は同居人で、契約者本人は今家にいません。」と言って電話を早々に切る事が、効果的な対応方法になります。
基本的にNTTの会社からの重要なお知らせなどは、郵送で自宅に届く場合がほとんどです。電話での連絡は十中八九が営業の電話であると考えた方が良いでしょう。
そのような基本的な事実を認識した上で、電話での営業だと思われる電話には、先ほどご紹介したような「私は同居人で、契約者本人は今家にいません。」と言って全ての電話を切ってしまっても良いでしょう。