
はじめに
日本を代表するYouTuber、HIKAKIN(ヒカキン)さんが立ち上げた独自ブランド「HIKAKIN PREMIUM」から、待望の新プロジェクト『ONICHA(おにちゃ)』が発表されました。かつて、発売と同時に即完売が相次ぎ、社会現象を巻き起こしたオリジナルカップ麺「みそきん」に続き、彼が次なる舞台に選んだのは、生活に深く根ざした「麦茶」でした。
しかし、ネット上では「なぜ今更、地味な麦茶なのか?」「知名度を利用した儲け主義ではないか?」といった厳しい意見も出ています。この記事では、2026年4月5日に公開された最新情報を基に、普通の麦茶との違いや138円(税別)という価格の理由、そして彼がこの商品に込めた真の思いを分かりやすく解説します。
ヒカキンの「ONICHA」への思い:なぜ今更「麦茶」なのか?
地味な存在(麦茶)を「主役」に変える挑戦
YouTuberとして長年子供たちの支持を集めてきた彼にとって、麦茶は日本が誇るべき「カフェインゼロ・無添加」の優れた飲み物ですが、子供たちには「地味でつまらない飲み物」と思われている現状がありました。この脇役のような存在を、彼の圧倒的な発信力とデザインによって、子供たちが自発的にワクワクして手に取る「イケてる主役」へと変えること。
これこそが、すでに多く売られている麦茶市場にあえて参入した最大の動機です。単なる喉を潤す道具ではなく、麦茶そのもののイメージを作り替え、日常を楽しくするエンターテインメントにしようとする試みです。伝統的な飲み物の文化を、新しい価値観で塗り替えようとする挑戦がここに秘められています。
親になって気づいた「次世代への責任」
彼が健康的で日常的な麦茶を選んだ背景には、自身が親になったことで人生の考え方が大きく変わったことが深く関わっています。「これからの時代を担う子供たちに、混じりけのない安心できるものを届けたい」という、真っ直ぐな理念を抱くようになりました。
かつての「みそきん(カップ麺)」が彼の下積み時代を支えた味を再現したものだったのに対し、今回の『ONICHA』は未来を作るための挑戦です。娘が成長した時に、「パパが麦茶のイメージを変えたんだよ」と胸を張って言えるような、父親としての愛情と責任感が根幹にあります。利益を超えたこの「親心」こそが、今更とも思える市場への参入を突き動かした本当の力と言えるでしょう。
「ONICHA」に対するネガティブな意見
同じ場所で販売されている「麦茶」と比べると「高い」?
セブン-イレブンの棚には、すでに100円を切る高品質な麦茶がたくさん並んでいます。それらと比較して138円(税別)という設定は、毎日飲むものとしては「高すぎる」という批判を避けられません。安さを重視する層からは、おみくじなどの付加価値が価格に見合っているのか、あるいは単なる「有名人ブランドの割増料金」ではないかと厳しくチェックされています。
必需品において数十円の価格差は、積み重なれば大きな負担となります。この「当たり前の飲み物」なのに「値段が高い」というギャップが、心理的な壁を生み、一部の消費者が避けてしまう原因になっているのは事実です。ブランド側には、この価格差に納得してもらえるだけのアピールが求められています。
自身のネームバリューを「儲け」に利用しているのでは?
「日本一のYouTuberという名前さえあれば、中身に関わらず売れる」という計算で、楽にお金を稼ごうとしているのではないか、という疑いの目もあります。どこにでもある麦茶を選んだことが、こだわりを追求する姿勢ではなく、知名度を効率よくお金に変える「集金ビジネス」のように見えてしまう側面があるのは否定できません。
名前を武器に安価な市場へ高い商品を出すやり方は、ブランドの安売りとも言われかねません。特に「みそきん」に物語があっただけに、今回の麦茶への進出はビジネスの「効率」を優先した結果ではないかという声もあり、この疑いを晴らすには商品そのものの圧倒的な美味しさが不可欠となります。
実は『ONICHA』がリーズナブルだと言える理由
混じりけのない「大麦のみ」という贅沢な選択
一見すると「高い」と感じる価格ですが、中身のこだわりを紐解けば、実は納得感のある設定だと言えます。安価な麦茶の多くは、味や色を安定させるための「エキス」や「添加物」を使用してコストを抑えています。対して『ONICHA』は原材料をあえて「大麦のみ」に絞り、2種類の大麦を独自の比率でブレンドしています。
余計なものに頼らず、素材の力だけで香ばしさと甘みを引き出すには、高品質な大麦と手間のかかる抽出工程が欠かせません。この「純粋さ」を追求した結果の138円は、化学的な味に頼らない本物志向のユーザーにとっては、むしろ「良心的な価格」と捉えることもできるのです。
「おみくじ体験」で飲み物をエンタメに
この価格には、飲み物以上の「エンターテインメント代」も含まれています。ラベルの裏に仕掛けられた「鬼みくじ」や、全4種類の限定デザイン、そして手にするだけで気分が上がるようなブランド体験は、他の麦茶にはない付加価値です。
喉を潤すだけでなく、家族や友人と「どれが出た?」と楽しむ時間は、プライスレスな価値があります。以下の表で見ると、単なる飲料としてではなく「体験型プロダクト」としての立ち位置が明確になります。
| 比較項目 | 一般的なPB麦茶 | ヒカキン『ONICHA』 |
|---|---|---|
| 主な原材料 | 麦、エキス、添加物 | 大麦のみ(2種ブレンド) |
| 付加価値 | 便利さ・安さ | 安心感・おみくじ体験 |
| 納得感の源泉 | 圧倒的な安さ | 素材の純粋さと楽しさ |
ただの「儲け主義」ではないと言える理由とは?
飲料ビジネスは「薄利多売」の厳しい世界
ビジネスの視点で冷静に考えれば、もし「儲け」だけが目的なら、麦茶という選択は非常に効率が悪いです。飲み物業界、特に麦茶のような商品はライバルが多く、1本当たりの利益も低いため、大量に売らなければならない厳しい世界です。
もし彼が最短距離で大金を稼ぎたいなら、原価が安くて自分のブランドとも相性がいい「サプリメント」や「美容液」などをネットで直接販売する方がずっと合理的です。あえて利益の薄い麦茶という戦場に飛び込むのは、お金以上の「やりがい」を優先している証拠だと言えます。
儲けだけ考えるなら「みそきん」の新作を出した方が良い
成功しやすさを優先するなら、すでに大ヒットしているカップ麺「みそきん」の新しい味を出す方が、リスクも低く確実に大きな売上が見込めます。あえてまだ結果の分からない麦茶市場に挑戦し、莫大な宣伝費や在庫のリスクを背負う判断は、一人の実業家としての強い志を感じさせます。
新会社を設立し、ゼロからブランドを作ろうとする覚悟は、単なるグッズ販売ではなく、長く愛されるブランドを築こうとする本気の姿勢の表れです。この「あえて険しい道」を選んだことこそが、彼の原動力が単なる儲け主義ではなく「使命感」であることを証明しています。
おさらいQ&A:ONICHAについて気になる疑問
Q:なぜ他の飲料ではなく「麦茶」だったのですか?
A:健康的で誰にでも愛される麦茶を、子供がワクワクして選ぶ「憧れの飲み物」に変えたいという、親としての熱い思いがあったためです。
Q:高い値段に見合う価値は本当にあるのですか?
A:余計なものが入っていない「大麦のみ」の品質と、おみくじなどの楽しさ、そして彼が全責任を持つという「安心感」をどう評価するかで変わります。
まとめ:お金儲けよりも、本当に使命感からの挑戦
『ONICHA』をめぐる様々な意見を整理すると、単なる「有名人のお金稼ぎ」という言葉だけでは片付けられない、彼の深い「思い」が見えてきます。普通の麦茶との違いは、成分の良し悪し以上に「誰が、どのような覚悟で、誰のために作ったか」というストーリーの重みにあります。
自分の名前をかけて、あえて利益の出にくい日常の飲み物の世界で常識を変えようとするヒカキンさんの挑戦。2026年4月21日、実際にセブン-イレブンでその1本を手に取り、自分の舌で確かめてみてください。その一口に込められた熱意が、138円以上の価値があると感じられるかどうか。判定するのは、読者の皆さん自身です。
参考資料
HIKAKIN PREMIUM公式サイト
https://hikakinpremium.jp/
YouTubeチャンネル「HikakinTV」
https://www.youtube.com/@HikakinTV
オリコンニュース:HIKAKIN、新会社を設立・メッセージ発表
https://www.oricon.co.jp/news/2446899/
coki(公器):ヒカキン麦茶ONICHAのブランディングに賛否
https://coki.jp/article/column/74206/









