▲パソコンのデスクトップ画面に表示された「アカオクロオウム」の壁紙画像

はじめに

ある日、Windowsのデスクトップに表示された一枚の画像に、私は思わず目を奪われました。

それは、まるで絵画のように繊細で鮮やかな、青いリーゼントのような冠羽を持つオウムの姿。その鳥の美しさは、ただの壁紙画像として扱うにはもったいないほどのオーラを放っていました。

「一体この鳥は何者なんだろう?」

この絵画的な美しさに魅せられ、いてもたってもいられず、すぐにこの鳥の正体を調べ始めました。

今回の記事では、私のデスクトップを彩り、一目で虜になってしまった、神秘的な青いオウムの正体とその魅力についてご紹介します!

アカオクロオウムとは?基本情報と英語名

アカオクロオウムは、オーストラリア原産の非常に大型で希少なオウムです。英語ではRed-tailed Black Cockatooと呼ばれ、黒い体色と赤い尾羽が最大の特徴です。オスは鮮やかな赤色の尾羽を持ち、メスは赤橙色に黒い斑点が入るため、比較的見分けやすい種類としても知られています。

日本では動物園で見られることが多く、一般家庭で飼育されるケースは極めて稀です。その理由は、大きさ・鳴き声・寿命・飼育コストのすべてが、一般的なペットの範囲を大きく超えているためです。一方で、知能が非常に高く、強い絆を築ける鳥でもあるため、「一生のパートナー」として憧れを持つ人が多いのも事実です。

壁紙や写真で見る姿はとても魅力的ですが、実際の飼育には覚悟が必要な動物であることを、まず理解しておくことが重要です。

アカオクロオウムの大きさ・体長・体重はどれくらい?

アカオクロオウムは、オウム類の中でもトップクラスの大型種です。成鳥になると体長は約55〜65cm、体重は900g〜1.3kg前後になります。これは中型犬や大型猫に匹敵する存在感で、一般的なインコとはまったく別物と考えたほうが良いでしょう。

サイズ比較表

種類 体長 体重
セキセイインコ 約18cm 約35g
ヨウム 約33cm 約450g
アカオクロオウム 約60cm 約1,100g

このサイズになると、市販の鳥かごでは対応できず、専用の大型ケージや屋内飼育スペースが必要になります。また、翼を広げたときの迫力は非常に大きく、室内での放鳥には十分な安全対策が欠かせません。

「想像よりはるかに大きい」という感想を持つ人がほとんどで、サイズを甘く見て飼育を始めると、後悔につながりやすいポイントです。

アカオクロオウムの鳴き声はうるさい?近隣トラブルの可能性

アカオクロオウムの鳴き声は、はっきり言って非常に大きいです。甲高く、遠くまで響く声を出すため、防音対策をしていない一般住宅では近隣トラブルの原因になりやすい鳥です。動物園で聞いたことがある人なら、その迫力を思い出せるでしょう。

特に朝夕の鳴き声は本能的なもので、人の都合では止められません。「しつければ静かになる」という考えは通用せず、集合住宅や住宅密集地では現実的に飼育が難しいと言えます。

また、鳴き声だけでなく、物を壊す音も無視できません。非常に強いくちばしを持っており、木製家具や壁を破壊することもあります。鳴き声と破壊行動の両面から、周囲への影響を冷静に考える必要があります。

アカオクロオウムの性格|賢さ・人懐っこさ・注意点

アカオクロオウムは非常に知能が高く、感情表現が豊かな鳥です。飼い主をよく観察し、声のトーンや行動パターンを覚えるため、深い信頼関係を築くことができます。その一方で、精神的な依存が強くなりやすいという特徴もあります。

人懐っこく甘えん坊ですが、放置されると強いストレスを感じ、自傷行為や問題行動につながることもあります。そのため、毎日十分なコミュニケーション時間を確保できる人でなければ飼育は難しいです。

また、知能が高い分、退屈を嫌います。知育トイや刺激のある環境を整えないと、家具破壊や大声での要求行動が増えることもあります。「賢い=飼いやすい」ではなく、「賢い=手がかかる」と理解することが大切です。

オスとメスの違い|見た目・性格・見分け方

アカオクロオウムは、オウムの中では比較的雌雄判別がしやすい種類です。オスは尾羽が鮮やかな赤一色なのに対し、メスは赤橙色に黒い横縞模様が入ります。この違いは成鳥になるとはっきり現れます。

性格面では、一般論としてオスは活発で自己主張が強く、メスはやや落ち着いていると言われますが、個体差が非常に大きいため断定はできません。実際には育った環境や飼い主との関係性のほうが影響します。

確実な性別判定が必要な場合は、DNA鑑定が行われます。ただし、日本でペットとして流通する機会自体が少ないため、性別を選べる状況はほぼありません。

アカオクロオウムの寿命|何年生きる?最後まで飼える?

アカオクロオウムの寿命は非常に長く、50〜60年以上生きるとされています。これは人間の人生とほぼ同じ長さであり、「一生飼う」という言葉が文字通りの意味になります。

この寿命の長さは大きな魅力である一方、最大のリスクでもあります。飼い主が高齢になったとき、病気や引っ越し、環境の変化が起きたときに、誰が引き継ぐのかまで考えておく必要があります。

実際、寿命の長さが原因で飼育放棄される大型オウムは少なくありません。「可愛いから飼う」ではなく、「最後まで責任を持てるか」を自分に問いかけることが不可欠です。

アカオクロオウムの値段・価格相場|日本での販売実態

アカオクロオウムはワシントン条約の規制対象であり、日本国内での個人向け販売はほぼ行われていません。海外では数十万円から100万円以上で取引されることもありますが、日本で正規に購入できるケースは極めて限定的です。

仮に入手できたとしても、初期費用だけでなく、生涯にかかる飼育費用は非常に高額になります。大型ケージ、餌代、獣医療費、防音・環境整備費用を含めると、数百万円規模になる可能性もあります。

「値段はいくらか」という疑問に対する答えは、「お金で解決できる問題ではない」というのが現実です。

ペットとして飼える?動物園で見る鳥を家庭で飼う現実

結論から言えば、アカオクロオウムは一般家庭向けのペットではありません。動物園で飼育されている理由は、広大なスペース、専門スタッフ、医療体制が整っているからです。

家庭で同じ環境を再現するのは非常に難しく、騒音・スペース・時間・経済面のすべてで高いハードルがあります。「飼えないことはないが、飼うべきではない」という立ち位置が現実的です。

それでも大型インコを飼いたい人がするべきこと

もし「大型で賢い鳥と暮らしたい」という思いがあるなら、アカオクロオウム以外の選択肢を検討するべきです。ヨウムやモモイロインコなど、比較的飼育情報が多く、日本での実績がある種類を検討することで、現実的かつ幸せな共生が可能になります。

まずは動物園やバードパークで実物を見て、サイズ・鳴き声・雰囲気を体感することが重要です。その上で、自分の生活環境と照らし合わせて判断することが、後悔しない選択につながります。

まとめ|アカオクロオウムを知ったあなたは正しい判断ができる

アカオクロオウムは、非常に魅力的で知的な鳥です。しかし、その魅力と同じくらい、飼育の責任は重く、簡単なペットではありません。飼わないという判断も、立派で思慮深い選択です。

正しい知識を知った今のあなたなら、きっと後悔のない判断ができるはずです。

参考にした情報元(資料)