はじめに:「くりおね」の炎上が話題に

「くりおね」と呼ばれる女性がSNSで炎上した出来事は、長らくネット上で話題になってきました。祝意を示した投稿が発端として拡散され、「祝っただけで退学になった」「ツイートが不適切だった」という印象が広がりました。しかし最新の本人インタビューでは、ネット上の断片的な評価とは異なる視点が明らかになっています。

本稿では、炎上の発端とされる投稿の背景、なぜ「おかしい」と言われたのか、退学の真相、現在の活動、そしてその後の評価変化について、整理して解説します。

くりおねとはどのような人物か

くりおねさんはSNSで発信を続けるインフルエンサーで、若い層を中心に一定のフォロワーを持っています。自身の過去の経験や人生観を率直に語るタイプで、ネット上では感情的な評価と冷静な評価が混在してきました。

インタビューによると、幼少期からADHD(注意欠陥・多動性障害)の特徴があり、それに基づく行動特性が人間関係に影響した時期もあったと自身で語っています。こうした背景は、炎上の文脈だけでは見えにくい部分でした。

出典:『天皇の誕生日を祝って炎上→高校退学した“女子高生のその後”』(文春オンライン)
https://bunshun.jp/articles/-/71672

炎上の発端「天皇誕生日投稿」の真相

炎上とされる出来事の中心にあるのは、「天皇の誕生日」を祝うSNS投稿です。当時の投稿には、天皇の写真をハートで囲み「祝82才」「我らが天皇」と手書き風メッセージが添えられていました。

本人はこの投稿について次のように説明しています。

天皇誕生日って、日本だと祝日ですよね。
私の家は祝日や記念日を祝う文化があって、深い意味はなく七夕みたいな感覚でツイートしただけです。

当時の高校生文化として「誕生日デコ」が流行していたこと、キャッチーなビジュアルであったことが拡散の要因になったと本人は述べています。

出典:『天皇の誕生日を祝って炎上→高校退学した“女子高生のその後”』(文春オンライン)
https://bunshun.jp/articles/-/71672

なぜ「おかしい」と言われたのか

評価/指摘 背景
不敬だと批判された 天皇に関する話題は敏感なテーマ
処分の重さが目立った たった投稿で退学に至ったという印象
情報が断片的に拡散 文脈が伝わりにくいまま共有

投稿自体は祝意を示したものでしたが、天皇を対象とした投稿は慎重に扱われる傾向があるため、批判的反応が強まったとされています。ただし、本人は「炎上とは思っていなかった」と述べています。

出典:『天皇の誕生日を祝って炎上→高校退学した“女子高生のその後”』(文春オンライン)
https://bunshun.jp/articles/-/71672

高校退学の真実 — 本人が語る背景

ネット上では「祝っただけで退学」という表現が一人歩きしましたが、本人の説明は以下のように異なっています。

学校では携帯持ち込みが禁止されており、投稿後に携帯の中身を確認された際、校内で撮った写真が発見されました。これが校則違反となり、「退学か携帯解約か」という選択を迫られたというのです。

本人はこの対応について、

携帯を持っているだけで退学は厳しすぎる。
学校側として“処分をした感”を出すための二択だったのではないか。

と振り返っています。

さらに重要なのは、高校を辞めたのは投稿とは異なる「人間関係の悩み」が直接の理由だったという点です。

退学時期 高2の夏
理由 人間関係の悩み
ツイートとの関係 直接的因果関係は否定

この証言により、「祝ったから退学」という構図は事実と異なることがわかります。

出典:『天皇の誕生日を祝って炎上→高校退学した“女子高生のその後”』(文春オンライン)
https://bunshun.jp/articles/-/71672

ADHDと自己理解

本人は中学1年時にADHDと診断され、その後の人生で自己理解を深めてきたと語っています。忘れ物や衝動性、教室での行動など、周囲からの評価が本人の内面にも影響していました。

診断後、母親は叩くなどの対応をやめ、環境を理解し伸ばす方向へシフトしたことで、本人は自分の性質を受け入れられるようになったと語っています。

このような背景は、単なる炎上ストーリーではなく、個人の特性への理解が欠かせないという視点を提供します。

出典:『天皇の誕生日を祝って炎上→高校退学した“女子高生のその後”』(文春オンライン)
https://bunshun.jp/articles/-/71672

現在のくりおね — 仕事とSNS

現在、自身は名古屋でキャバクラに勤務しつつ、SNS発信を続けています。ネット上での評価は決して一方向ではなく、「学歴や学校生活とは別の形で居場所を得ている」というポジティブな面もあります。

活動項目 状況
居住地 名古屋
仕事 キャバクラ勤務
SNSフォロワー 約50万人規模

本人は「現実世界とSNS世界では評価や扱いが違う」と話し、田舎での評価と都会での評価の差を実感していると述べています。

出典:『自分より不幸な人間のやること』天皇の誕生日を祝って炎上した24歳・女性が語った「SNSで誹謗中傷にハマる人の特徴」(文春オンライン)
https://bunshun.jp/articles/-/71671

その後の評価と変化

炎上当時は感情的な批判が目立ちましたが、時間の経過と本人の語りによって状況の全体像が明らかになっています。

「祝っただけで退学」という断片的な印象は、本人の説明や事情を踏まえると大きく変わります。現在では、当時の状況を冷静に整理する動きが見られ、「炎上=全て悪」という見方ではなく「文脈を理解したうえで評価するべき」という理解が広がりつつあります。

出典:上記二記事総合

なぜ“おかしい”と言われたのか

ここまでを踏まえると、「おかしい」という評価の根底には

1. 批判の文脈が先行したこと
2. 情報が断片的に拡散されたこと
3. 個人情報の晒しが起きたこと

という構造があります。

ネット投稿は「文脈ごと受け止められる保証」がなく、拡散の過程で誤解や見当違いの印象が固定化されやすいのです。

SNS炎上から学ぶべきこと

するべきこと 理由
一次情報を重視する 断片だけで判断しないため
表面評価に依存しない 文脈重視
個人攻撃をしない 二次被害防止

SNSは強力な発信手段である一方、使い方次第では誤解を助長するリスクが伴います。今回の件でも、表層だけを切り取ると実像を見失うことになるのです。

まとめ

くりおね炎上は、「天皇誕生日投稿」から始まりましたが、本人の意図は軽い祝意であり、退学の原因は複合的な事情でした。現在はSNSでの発信活動を続けながら、自分を受け入れて生きています。

重要なのは、感情的反応ではなく文脈と事実を整理して理解する姿勢です。炎上社会を生きるうえで、断片情報だけで評価することを避け、背景にある事情を丁寧に読み解くことが求められます。

参考資料

天皇の誕生日を祝って炎上→高校退学した“女子高生のその後”(文春オンライン)
https://bunshun.jp/articles/-/71672

「SNSで誹謗中傷にハマる人の特徴」を語ったくりおねインタビュー(文春オンライン)
https://bunshun.jp/articles/-/71671