神奈川県警第2交通機動隊とは?

神奈川県警察の交通部門に属する専門部隊が交通機動隊です。その中の一部隊が第2交通機動隊であり、主に神奈川県西部エリアを中心に交通違反の取り締まりや重大事故の初動対応を担当しています。

白バイを用いた機動的な活動が特徴で、速度違反や車間距離不保持など重大事故につながる違反を重点的に監視しています。交通機動隊の目的は検挙件数を増やすことではなく、交通死亡事故の抑止にあります。

神奈川県は交通量が多く、幹線道路や高速道路も発達しています。そのため、迅速な対応を行う専門部隊の存在は、交通安全確保において重要な役割を担っています。

2000件以上取り消しへ ― 不適切取り締まりの概要

2026年2月、日テレNEWS NNNの報道により、第2交通機動隊の取り締まりに関して重大な問題が明らかになりました。

報道によると、

・明確な違反が認められないにもかかわらず違反切符を交付
・現場状況と異なる内容を違反切符に記載した疑い
・2000件以上の交通違反を取り消す方針
・複数の警察官を書類送検へ

という内容です。

発端は、車間距離違反で取り締まりを受けた人物がドライブレコーダー映像をもとに県警へ相談したことでした。その後の内部調査で、2022年以降の取り締まりの中に適切と認められない事案が多数浮上したとされています。

交通違反の取り締まりは法令に基づき行われる厳格な行政行為です。そのため、事実認定の正確性は極めて重要であり、今回の件は制度への信頼に関わる問題として受け止められています。

【参考資料】
神奈川県警が“不適切な”交通違反取り締まりか…2000件以上の違反を取り消しへ 担当の警察官ら複数人を書類送検へ

小田原厚木道路での取り締まり

問題の取り締まりは、小田原厚木道路などで行われていたと報じられています。

小田原厚木道路は交通量が多く、速度違反や車間距離不保持の重点監視区間です。高速走行下での違反認定は、客観的な測定や状況確認が不可欠です。

今回の問題は、ドライブレコーダー映像の検証によって違反の明確性に疑問が生じた点にあります。証拠の客観性が問われる中で、違反認定のプロセスそのものが焦点となっています。

2020年制作「ストップ・ザ交通死亡事故」ポスターとは

2020年7月、第2交通機動隊は「ストップ・ザ交通死亡事故」と題したポスターを独自に制作しました。

このポスターは、第2交通機動隊の隊員8人がモデルとなり、鋭いまなざしで交通死亡事故の抑止を呼びかける内容です。当時は新型コロナウイルスの影響で大規模な交通安全キャンペーンが実施できない状況にあり、「インパクトのある広報素材」として制作されました。

完成したポスターは、受け持ち区内の警察署、指定自動車教習所、バイク販売店・用品店などに配布されました。

モデルとなった隊員は、「交通機動隊の力強さを表現したポスターになった。このポスターが多くの人の目にとまり、交通死亡事故抑止の機運が高まることを期待している」とコメントしています。

つまり、このポスターは違反摘発の強調ではなく、交通死亡事故を防ぐための啓発活動として制作されたものです。

【参考資料】
神奈川県警第二交通機動隊をモデルに「ストップ・ザ交通死亡事故」ポスター製作

ポスターと今回の問題に直接的な関係はあるのか

今回報じられている2000件以上の違反取り消しおよび書類送検方針は、2022年以降の取り締まりに関する問題です。

一方、ポスターは2020年に制作された広報物であり、時期も内容も異なります。現時点で、ポスター制作と不適切取り締まりとの間に直接的な因果関係があるとする公式発表は確認されていません。

そのため、

・広報姿勢=違法行為の原因
・ポスターの演出=組織体質

と短絡的に結びつけることは適切ではありません。

広報活動と個別事案は切り分けて理解することが重要です。

【参考資料】
神奈川県警第二交通機動隊をモデルに「ストップ・ザ交通死亡事故」ポスター製作

影響を受ける可能性がある人がするべきこと

項目 するべきこと
反則金 返還手続きの案内を確認
違反点数 免許記録の修正有無を確認
心当たりがある 公式発表・通知を確認

詳細な手続きについては今後の発表を確認する必要があります。

また、今後の備えとして

・ドライブレコーダー映像の保存
・違反内容の説明を冷静に確認
・納得できない場合は正式手続きを選択

といった対応が重要です。

まとめ

神奈川県警第2交通機動隊を巡り、2000件以上の違反取り消しと複数の書類送検方針が報じられました。これは交通行政の信頼性に関わる重大な問題です。

一方で、2020年に制作された「ストップ・ザ交通死亡事故」ポスターは事故抑止を目的とした広報活動でした。両者を混同せず、事実ごとに整理することが重要です。

冷静に情報を確認し、制度を理解することが、不安を軽減する最も確実な方法です。

参考資料

日テレNEWS NNN
神奈川県警が“不適切な”交通違反取り締まりか…2000件以上の違反を取り消しへ
https://news.ntv.co.jp/

神奈川県警察公式サイト
https://www.police.pref.kanagawa.jp/

交通反則通告制度(警察庁)
https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/ihanjyouhou.html