飲食店の消費税増税【失敗しない対策方法】

私は飲食店の経営者さんに集客のアドバイスをする仕事をさせてもらっております。

という事もあり、2014年の4月に8%、2015年10月に10%と随時増税される消費税についても、情報をまとめてみました。

このホームページでは、消費税増税に関して飲食店の経営者の方が気をつけなければならない点をまとめておりますので、ご参考にしてください。

消費税8%と10%はいつから上がるの?

消費税率は2回に分けて、2014年の4月に8%、2015年10月に10%に引き上げられます。

詳しくは下記をご覧ください。

■5%⇒8%へ消費税が増税
2014年4月1日~
【内訳】
・消費税率6.3%
・地方消費税1.7%

■8%⇒10%へ消費税が増税
2015年10月1日~
【内訳】
・消費税率7.8%
・地方消費税2.2%

※現在(2014年4月1日より以前)の消費税5%の税率の内訳
・消費税率4%
・地方消費税1%

私は恥ずかしながら「消費税率」「地方消費税」で税金が別れている事を知りませんでした。一概に消費税と言ってもかなり複雑なのですね。

■増税後の消費落ち込みに効果的な販促方法は?
↓↓↓↓

↑低コストで売り上げアップの秘密

消費税増税に合わせての値上げ【失敗しない方法】

消費税が上がる際に、大企業ではそれに合わせて商品の値上げはできますが、中小企業はなかなかそうはいきません。

実際に前回消費税増税時(3%⇒5%)の実態調査(※商工会議所等が行った2011年調査)でも以下のようなアンケート結果が出ています。

—————————————————-
【質問】増税分を商品の価格に転嫁できましたか?

■大企業(年商10億円を超える企業)
はい 8割
いいえ 2割

■中小企業(年商1500万円以下の企業)
はい 5割
いいえ 5割
—————————————————-

やはり、中小企業にとっては価格変更による表示の変更や、客足が減ることの懸念などによって増税分の値段を商品の価格に転嫁できない場合が半数近くあるようです。

では、実際には消費税増税に対して賢い対応とはどういうものなのでしょうか?

その一つには、消費税増税前に商品のか価格を値上げしてしまうという手があります。消費税増税前に値上げをするには2つの利点があります。

1つは、消費税増税前には駆け込み需要が発生します。飲食店でも少なからず、その恩恵に預かれるはずです。この時にうまく商品価格を値上げしてしまえば、客足に大きな影響を与えることなく値上げができる可能性はあります。

2目は、増税後の値上げを回避できる点です。お客さまからしてみると、値上げに関する焦点は増税後に向いているので、事前に値上げすることで、実際には値上げしているにも関わらず、実際に注目される増税後には値上げしていないような印象を与えることができる事です。

ですが、消費税増税後は3ヶ月~半年は消費が落ち込む事が予想されるので、下記のような販売促進方法で事前、事後に対策をしておく事をお勧めします。

■増税後の消費落ち込みに効果的な販促方法は?
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消費税増税後の価格表示【知らないでは済まされない厳しい表示ルール】

現在の所、消費税を含んだ総額表示が義務づけられておりますが、消費税が上がる2014年4月からは外税表示が認められます。ですが、表示の仕方にはルールがありますので、そこは間違わないようにしたいものです。

例えば、今までは税抜き価格10,000円(税込み10,500円)の商品は下記のような表示でした。

●税込み価格10,500円

それが増税後は下記のような表示が可能になります。

●10,000円(税込み価格10,500円)

また、裏ワザとして税抜き価格の値札「10,000円」と表示し、店の目立つ所に「当店は全て税抜き価格です。」と大きく表記するのもありだという事です。ですが、この場合「当店は全て税抜き価格です。」という表示がお客さんに伝わらなかった場合にクレームにつながる恐れもありますので、あまりこの方法はオススメできません。

また、大型チェーン店の「イオン」や「マルナカ」が2014年4月に実施される消費税増税後の値札の価格表示を「10,000円(税込み価格10,500円)」というように税抜き価格を大きく表示する方法を採用すると決定したようなので、一般的な商店もこれに習うと予想されます。

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「消費税に関連する安売り宣伝は禁止」って本当?

はい、本当です。

下記のような表示は「消費税転嫁を阻害するような表示の禁止」という項目で禁じられています。

・消費税率の引き上げ分をレジにて値引きします。
・消費税は価格転嫁しません。
・消費税8%還元セール
・消費税相当分の商品券を提供します。
・当店は消費税増税分を据え置いています。
・消費税相当分次回の購入に利用できるポイントを付与します。
・消費税は当店が負担します。
・消費税分は勉強させて頂きます。
・消費税上昇分は値引きします。
・消費税増税分を後でキャッシュバックします。

ですが裏ワザとして下記のように表現することは可能ですので、うまく使ってみてください。

・3%値下げセール
・3%還元セール
・8%ポイント進呈
・春の生活応援セール
・新生活応援セール

つまり「消費税」とか「税」という表現を使わなければ大丈夫だという事のようです。

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飲食店が増税までにやっておく事

増税の日はまだまだ先だと思っていると、あっという間にその日はきてしまいます。増税の日までにやっておくことをひと通り頭に入れて事前準備をしておきましょう。

■商品の価格設定の見直し
消費税増税時に意外とやってしまいそうな失敗として商品価格を一律で値上げしてしまう事。お手頃感が必要な商品なのに、お客さんに高く感じさせてしまっては元もこもありません。ある商品は価格をすえおいて、高額商品を多めに値上げするという戦略的な判断も重要になってきます。

■意外と重要な買いだめ
保存性の高い材料や調味料や備品などで、継続的に絶対に必要だと思われるものは事前に買いだめしておくのも重要です。

■メニューの見直し
過去の消費税増税の経験から、増税後の3ヶ月は消費の冷え込みが予想されます。その場合に備えて、単品メニューを頼んだ際などに追加で頼みやすいメニューの品揃えを充実させておくなどの対策もしておいた方が安心ですね。

■外税表示による値下げ感の演出
イオンなどの大型ショッピングセンターの価格表示方法を参考にして、外税表示を効果的に使って値下げ感を演出するのも大切です。ですがこの場合も税込み表記も忘れないようにして、お客さんとのトラブル発生を防ぎましょう。

■レジの税額変更の対処
2014年の3月から4月の月の変更日はレジの計算システムや設定の変更が大変になるでしょう。そのときになって慌てないように、変更に必要な知識と準備を見なおしておきましょう。

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