ハンフェイロンとは？戦績と現在の年齢｜負け知らずの反則級の強さとは？

ハンフェイロンとは？中国武術界の異端「空飛ぶ太極拳の龍」

ハンフェイロン（Han Feilong）は、中国伝統武術・太極拳の使い手でありながら、現代格闘技にも適応し“空飛ぶ太極拳の龍”という異名を持つファイターです。出身は中国で、身長は約180cm、体重は約70kg前後。武術的な美しさと、実戦での破壊力を両立したそのスタイルは、観る者に「反則級の強さ」という印象を与えます。

彼の戦闘スタイルは、従来の中国武術家の枠を超えた“異種格闘技”との融合。足を使った崩しや背面体当たりなど、見た目の派手さと実用性を両立しています。特にキックボクシングルールでの試合でも圧倒的な戦績を見せ、中国国内外で注目を集めています。名前が先行しがちな中で、実力も証明し続けている格闘家です。

ハンフェイロンの戦績一覧｜負け知らずと称される理由とは

ハンフェイロンの正確な全戦績は非公開ですが、2018年時点での公開記録では「20戦16勝（5KO）4敗」と報じられています（出典：BOUTREVIEW）。この勝率は非常に高く、特にKO勝利が多い点が評価されています。

ちなみにハン・フェイロンの生年月日は1994年4月27日で、現在は2025年ですので、彼は31歳です。

主な戦績サマリー

記録	内容
総戦績	33戦29勝（10KO）4敗
EM Legendでの戦績	19戦18勝1敗（6KO）

主要な試合結果

日付	大会名	対戦相手	結果
2017年12月2日	EM Legend 26	デジリット・ポップティーラタム	判定負け
2018年2月10日	Topking – EM Legend 30	デジリット・ポップティーラタム	3R KO勝ち
2018年6月16日	Topking World Series	ホセ・ネト	KO勝ち
2019年1月12日	EM Legend 36	サイヨーク・パンパームアン	判定勝ち
2019年8月17日	EM Legend 38	スッドサコーン・ソー・クリンミー	判定勝ち
2024年12月	未詳	ペットモラコット	勝利

日本人選手との対戦記録

対戦相手	結果
朝倉豊樹	勝利
西川智之	勝利
古谷智久	勝利

このように、戦績全体では決して“無敗”ではありませんが、その戦い方のインパクトやKO率の高さから「負け知らず」「反則級の強さ」といった称号を得るに至っています。単なる勝敗だけでなく、“戦いのスタイル”自体が人々を惹きつけているのです。

対戦相手をフルボッコにした厳選試合7選（下記に動画あり）

1.アマデウス・サコビッツ（ポーランド）

身長196cmの長身を誇るムエタイファイターとの試合。フェイロンは相手の長いリーチをものともせず、回転蹴りや投げ技を駆使。相手の力を利用して倒す「中国武術の哲学」を体現し、見事判定勝利。

2.アリハン・ハブバカロフ（ロシア）

基本に忠実なキックボクサーに対し、予測不可能な動きと強烈なローキックで圧倒。最後は同回転回し蹴りでKO勝利。

3.朝倉豊（日本）

遠距離・接近戦の両方を得意とするオールラウンダー相手に、フェイロンは崩し技と回転蹴りでペースを完全に支配。バックキックが股間にヒットするハプニングもありつつ、最終的に判定勝利。

4.古谷（日本）

パンチ力のあるキックボクサー。フェイロンは足技で相手の体勢を崩し、パンチラッシュでダウンを奪う。最終的に飛び膝蹴りで試合終了。

5.アブドラ・ハマスード（イラン）

MMAファイター。フェイロンは相手の蹴りを利用し体勢を崩す投げ技でダウンを奪い、TKO勝利。

6.デトリット・サティアンジム（タイ）

ムエタイ元チャンピオンで、伝説的な戦績を誇る相手。フェイロンは冷静なカウンター戦術で、複数回ダウンを奪いTKO勝利。

7.ホナト（ブラジル）

屋外リングで雨天という悪条件の中、フェイロンは連続攻撃とノーモーションのハイキックで相手を圧倒。見事TKO勝利。

太極拳の達人であるフェイロンは、現代格闘技のルールにも対応できる「現代のアスリート」として、伝統武術の力をリング上で存分に発揮しています。

ハンフェイロンの現在｜世界が注目する最新の動き

ハンフェイロンは現在、中国国内だけでなくアジア全体でも注目される存在となっています。2024年12月には、元ルンピニースタジアム王者ペットモラコットとの対戦が「WLF MAX 武林風551」大会で発表され、格闘技界に衝撃を与えました（出典：GONG格闘技）。

これは彼にとっても、中国武術が世界格闘技の舞台で通用するかどうかを示す重要な試金石となるでしょう。すでにSNS上では、彼の名前とスタイルを取り上げる声が急増しており、試合前から注目度が非常に高まっています。

ハンフェイロンの“現在”は、まさにキャリアの中で最も注目される時期。今後の試合結果次第で、彼の格闘技史における評価はさらに高まることが期待されています。

ハンフェイロンの反則級の強さの正体｜太極拳の原理が現代格闘技を凌駕する理由

ハンフェイロンが“反則級”と称される理由は、彼が使う技が「予測できず」「対応が難しい」からに他なりません。伝統武術の代表格である太極拳は、力で押すのではなく、相手の力を利用して崩すという「化勁（かけい）」の考え方が根本にあります。これを格闘技ルールの中に応用することで、意表を突く技術が可能になります。

特徴	内容
崩しの技術	足払いや体重移動で相手のバランスを奪う
背面体当たり	相手の死角を突き、タイミングを外した一撃
受け流しからの反撃	相手の攻撃を無力化し、反撃に転じる戦略
意外性のある間合い	距離の取り方が独特で、打撃系格闘家に読まれにくい