
はじめに
でんじろう先生が披露した「火の玉キャッチボール」が、YouTube動画をきっかけに大きな話題となっています。燃えたボールを実際に投げ合う姿に、SNSでは「境地に辿り着いている」「次元が違う」といった驚きの声が相次ぎました。一方で、「本当に安全なのか」「なぜやけどをしないのか」と疑問を持った人も多いのではないでしょうか。
この動画は、単なるパフォーマンスではなく、「火渡り」の仕組みを科学的に検証する内容として公開されたものです。火という危険な存在を扱いながらも、そこには明確な理屈と条件が存在します。この記事では、話題となった動画の内容や火の玉キャッチボールが成立する理由、視聴者が知っておくべき注意点までを、資料をもとに丁寧に解説していきます。
【YouTube動画】「でんじろう」火の玉キャッチボール
※ファイヤーフォックスのブラウザで見た場合には、動画が表示されない場合がございます。
でんじろうの火の玉キャッチボールが話題になった理由
2026年1月23日、サイエンスプロデューサーの米村でんじろう先生が、「火渡り」の仕組みを解説するYouTube動画を投稿しました。この動画内で行われた実験の一つが、燃えたボールを使った火の玉キャッチボールです。登録者数64万人を超えるチャンネルという影響力もあり、動画は瞬く間に注目を集めました。
特に話題となったのは、危険と隣り合わせの実験でありながら、でんじろう先生とスタッフが極めて冷静かつ機敏にボールを投げ返していた点です。視聴者からは「注意表示が何度も出るのが逆にすごい」「身体能力と経験値が別格」といった反応が寄せられ、単なる驚きだけでなく尊敬の声も多く見られました。
話題のYouTube動画はどんな内容?
動画のテーマは「なぜ火渡りではやけどをしないのか」という疑問の検証です。火渡りとは、燃えた薪炭や藁の上を裸足で歩く儀式で、神社の神事や修験道などで知られています。今回の動画では、その現象を科学の視点から解き明かしていきました。
動画冒頭では、でんじろう先生がスニーカーにジーンズという服装で、炎が上がる藁の上を実際に走り抜けます。見た目には非常に危険に映りますが、結果としてやけどはありませんでした。その後、実験を通して「なぜ無事だったのか」を一つずつ説明していく流れとなっています。
その検証の延長として行われたのが、燃えたボールを使ったキャッチボール実験でした。炎に触れる時間を極限まで短くすればどうなるのかを、実演によって示した場面が、今回最も注目されたシーンです。
火の玉キャッチボールは本物?仕組みを解説
結論から言うと、動画内の火は本物の炎です。ただし、やけどをしないのには明確な理由があります。動画内で説明されていた重要なポイントは、大きく分けて二つあります。
まず一つ目は、燃えている物質そのものが持つ熱量が小さいという点です。藁や綿のようにふわふわした素材は、燃えている量が少なく、発生する熱も限定的です。これらを一気に踏みつけたり、押さえたりすると、酸素が遮断され、火が消える現象が起こります。
二つ目は、炎に触れている時間が極端に短いことです。火の玉キャッチボールでは、炎に長時間触れることがなく、瞬間的な接触にとどまっています。この条件がそろうことで、熱さを強く感じにくくなると説明されていました。
| ポイント | 内容 |
| 熱量 | 燃える量が少なく熱が小さい |
| 接触時間 | 極めて短時間 |
| 成立条件 | 専門知識と制御環境 |
このような条件がそろって初めて成立する実験であり、偶然でできるものではありません。
危険性はある?安全なのか検証
動画内では、火の玉キャッチボールが「意外に熱くない」と説明されていますが、それはあくまで条件が完全に管理されている場合に限られます。実際、動画中でも「投げ遅れるだけでやけどをしかねない危険な実験」であることが明確に示されていました。
そのため、映像では軽々と行っているように見えても、常に高いリスクが伴っています。事実、動画内では「※危険なので絶対にマネしないでください」という注意表示が何度も表示されており、安全ではないことが繰り返し強調されていました。
安全に見えるのは、でんじろう先生とスタッフが、燃焼の性質やタイミングを熟知し、素早い動きで対応しているからです。一般の人が同じことを行えば、条件を誤った瞬間に重大な事故につながる可能性があります。
なぜ真似してはいけないのか
火の玉キャッチボールを真似してはいけない最大の理由は、「判断の遅れが即やけどにつながる」からです。実験では、ボールを受け取ってから投げ返すまでの動作が非常に速く、その一瞬の遅れが危険を招くことになります。
また、火の状態は常に変化します。燃料の量、空気の流れ、湿度など、わずかな違いで炎の性質は大きく変わります。これらを瞬時に判断できるのは、長年実験を積み重ねてきた専門家だからこそ可能なのです。
動画は科学の面白さを伝えるためのものであり、再現を目的としたものではありません。視聴者がするべきことは、真似をすることではなく、「なぜそうなるのか」を理解することだといえるでしょう。
SNSやネットの反応まとめ
注意表示が何度も出る回は初めて見た
捕ってから投げるまでの動きが速すぎる
でんじろう先生、完全に境地に辿り着いている
といった声が見られ、実験内容だけでなく、先生自身の身体能力や経験値に驚く意見も多く投稿されていました。危険性を理解した上で、それでも挑戦する姿勢に強い印象を受けた視聴者が多かったことがうかがえます。
まとめ|話題の理由と正しい理解
でんじろう先生の火の玉キャッチボールが話題になった背景には、強烈な映像インパクトと、科学的原理を実演で示す内容がありました。火を扱う実験でありながら、そこには明確な理屈と条件が存在しています。
ただし、この実験は決して安全な遊びではなく、専門家だからこそ成立しているものです。動画内でも繰り返し注意喚起が行われており、真似をしないことが強く求められています。
正しい知識を持って動画を見ることで、恐怖ではなく科学の奥深さとして受け取ることができます。話題の実験は、「火は危険だが、性質を理解することで制御の仕組みが見えてくる」という、科学の本質を伝える内容だったといえるでしょう。










